今年を締めくくるSpecial Featureは、vendor的2011年ベストディスクを10枚セレクト。

■Theo Parrish / Ugly Edit (Sound Signature)
Theo Parrishが過去にアナログのみでリリースしていたEditをアーカイブCD化した贅沢な1枚。
幅広いセレクトの楽曲をTheo Parrishが再構築した、昨今数多くリリースされている、所謂
ディスコエディットとは一線を画す内容です。

■Teebs / Collections 01 (Brainfeeder)
Flying Lotus、Daedelusなど数多くの才能を輩出し、多くのフォロワーを生み出したLAビート
シーンの中でも、ファーストアルバムArdourのリリースや、ペインターとしての活動で確固たる
地位を確立したTeebsの2作目。Boards OF CanadaミーツFlying Lotusとでも形容できそうな、
独特の音像が心地良い1枚です。

■Grooveman Spot / Runnin' Pizza (Jazzy Sport)
Grooveman Spotの3枚目のアルバムは、ヴォーカル、ラップなしの全編インストという新しい
アプローチ。昨今のニューディスコ、ビートダウンシーンに一石を投じた、Grooveman Spotの
オリジナリティーを感じさせる、極上のディスコ・ダブ、ブギー、ビートダウントラック集。

■Gatto Fritto / Gatto Fritto (International Feel)
DJ HarveyのLocussolusのリリースや、Parada88、The Globeのゲリラ的なリリースで話題の
International Feel初のアーティストアルバム。Hungry Ghostとしても活動する彼の音楽性を
表現した、サイケデリック、バレアリック、ロックの要素を折り込んだ独特の世界感。

■Deepchord / Hash-Bar Loops (Soma)
Echospaceなどでも活動するRod ModellのDeepchord名義のアルバム。アンビエントの要素も
感じる、スモーキーな音響ミニマルダブで、程よいノイズとディープなループが最高です。
Rhythm&Soundなどにも通じる癖になるような音像です。

■Boof / Shhh, Dandelions At Play (Running Back)
Basement Boysの奇才、Maurice FultonのBoof名義でのアルバム。長いキャリアに裏打ちされた
ハウス、ディスコなどの幅広い知識と、もともともっている実験性の高い音楽観とのマッチングで、
ジャンルレスなオリジナリティー溢れるダンスミュージックを創り上げています。

■Mark E / Stone Breaker (Spectral Sound)
昨今のニューディスコシーンの盛り上がりの火付け役ともなったMark Eのアルバムは、ネタ
ありきのエディットトラックではなく、明らかにネクストステージへの突入を感じさせる、
オリジナルハウス、テクノトラック。

■V.A. / Motown's Mowest Story 1971-1973 (Light In The Attic)
言わずと知れたMotownが1971年から1973年の3年間のみ運営していた、Mowestレーベルの
音源を集めたコンピレーション。Syreeta、Odyssey、Sister Loveなどをはじめとしたレア
グルーヴクラシックから、従来のMotownサウンド路線とはちがった楽曲まで非常に濃い内容
です。数多くの貴重な音源を紹介し続けるLight In The Atticは素晴らしいレーベルです。

■Lord Echo / Melodies (Wonderful Noise)
Best Seven/Sonar Kollektivからのリリースでも知られる、ニュージーランドのレゲエ・ダブ
バンド、The Black SeedsのメンバーMike Fabulousのソロプロジェクト、Lord Echoのアルバム。
ダブを基軸にしながらも、ソウルやアフロなどなまざまな要素を内包した良質クロスオーバー
ミュージック。

■Nicholas / Back On Track (Needwant)
90年代のリバイバルブームのいいタイミングで、90年代に好作品をリリースしていたNYの
ハウスレーベルNu Grooveの音源を、イタリアのNicholasが原曲の良さをそのままにエディット
したトラック集が登場。今聞いても色褪せない、逆に新しささえ感じる好作品です。








