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Larry Heard interview

シカゴ/ディープハウスの生きる伝説

現在でも色褪せることなくヘビープレイされる伝説的名曲 "Can You Feel It" が代表的な、シカゴ/ディープハウスの生きる伝説 Larry Heard。1992年にはMr.Fingers名義でのアルバム"Introduction"がビルボード・トップR&Bアルバムに輝くなど、クラブミュージックを語る上で外すことが出来ない最重要人物であり、現在もコンスタントなリリースと、ツアーなどの活動を精力的に行う彼にインタビューを敢行した。

vendor(以下V) 簡単な自己紹介をお願いします。
Larry Heard(以下L) ラリーハードです。1960年5月生まれで、生まれも育ちもイリノイ州シカゴ。私の音楽人生は17歳の時(1977年)にドラマーとしてバンドに参加したことから始まったんだよ。そしてR&B, Rock, Jazz-Fusion and Raggaeなど、いろんなジャンルのバンドに参加した。結局どのバンドも作曲に参加させてくれなかったから84年にやめて、友達からシンセ(Roland Juno 6)を借りた。すぐにはまってしまって、Roland Jupiter 6を自分用に購入。練習するときビートが欲しかったからドラムマシーン(Roland TR-707)も追加した。自分の機材を手に入れたその日に"Mystery Of Love"と "Washing-Machine"のプロト版ができたよ。早速曲をいろんな人に聴かせると反応がすごく良かった。そして誰かがThe Warehouseでかかってる感じの曲だねと、、、それから近所の友達にTony HarrisというDJを紹介され、Tonyがプレイしてたパーティーで一緒にDJしてたRobert Owensに出会ったんだ。Robertに僕の曲を渡したら、早速プレイしてくれた。さらにデモテープをいろんな人に渡してくれて、Frankie KnucklesとRon Hardyの手に渡った。バンドでドラムを叩いていた時代に、デモテープをレコード会社に送っても何も反応がなかったことを教訓に、今回は自分でレコードを出せないかといろいろ調べた。その結果、1985年に"Mystery Of Love"をリリースしたんだ。最初は車で近所のレコード屋を回って自ら営業したよ。徐々に町の人がクラブでかかってる私の曲を探しに来てくれて、そして他の町や州のレコード屋も私が卸したレコード屋から買うようになった。


V 制作する上でのインスピレーションの源は何ですか?
L「音」が僕のアイデアソースだからインスピレーションもやっぱり「音」になるのかな?私が育った60年代 と70年代は本当にいい音楽で溢れてたからそれも強いインスピレーションの一つだし、今も常に良い音を探し求めてるよ。


V Fingers Inc時代の特に印象に残っているエピソード教えてください
L もう古い思い出はだいぶ忘れてきちゃってるけど、一番の思い出はやっぱり初めてNew Yorkにツアーでいった時かな。たしかDJ Internationalが呼んでくれて、Fingers Incの私とRobertそれからChip E.,Kevin IrvingとHarry Dennis (The It/Jungle Wonz)で回った旅。相当前の話だから、他の人も一緒だった気がするけど忘れちゃったよ。でも、大都市New Yorkの初体験は誰でも興奮するから思い出になるよね。


V Can You Feel It の誕生エピソードや、完成した時の事を教えてください
L 1986年のことだな。その日のことでひとつ覚えてることは、僕が家の自家製スタジオで曲を組み立ててた時、大粒の雪が降ってたよ。その自慢のスタジオはカセットデッキ2つ、Jupiter 6そして買ったばっかりのRoland TR-909。

V あなたが考える音楽とファッションの関係性とは?
L 正直ちょっとわからないけど、ひとつ言えるのが、大体のものは音楽があるともっと良くなるっていうこと。映画、テレビ、ファッションショーで音楽がない事を想像してみてよ。音楽がないファッションショーは図書館に行くぐらいの面白さになってしまうよね。


V フェイバリットアーティストとその理由を教えてください
L 私は好きなアーチストとその理由をひとつに絞れない。このリストはすごく長くなってしまうよ。それでも、すこし紹介するなら、、、、
Stevie Wonder, Aretha Franklin, Earth Wind & Fire, The Jackson 5 / Michael Jackson, Gino Vannelli, Genesis, Steely Dan, Average White Band, Gil Scott Heron, Patrice Rushen, The Stylistics, Herbie Hancock, Parliament/Funkadelic, Seals & Crofts, Curtis Mayfield, Roy Ayers, Sly & The Family Stone, Kool & The Gang, George Duke, Roberta Flack, The Ohio Players, Phyllis Hyman, Dionne Warwick, The Doors, Isaac Hayes, Prince, Minnie Riperton, Quincy Jones, Bob James, James Brown, Return To Forever, The Bee Gees, The Blackbyrds, The Fifth Dimension, LaBelle, Leon Ware, Chicago, Lou Rawls, Marvin Gaye, etc., etc., etc......


V オールタイムフェイバリットアルバムを3枚教えてください
L また難しい質問を。だって3枚しか聞けなかったら飽きちゃうでしょ。でも、ま、この3枚でどう?

"Songs In The Key Of Life" (Stevie Wonder) 1976
"That's The Way Of The World" (Earth, Wind & Fire) 1975
"Phyllis Hyman" (Phyllis Hyman) 1977


V 今後の予定などを聞かせてください
L 映画、テレビ、ソフトウェア、ビデオゲームなどの音楽制作にすごく興味があって将来はそういう事がしたい。いろんな映像制作会社やデベロッパーとコネクトしようとしてるんだけど、どうもうまくいってない。ま、なるようになるさ。最近ファッション関係の人ともいろいろコンセプトを投げ合って考えてるんだけど、うまく形になるといいな。アルバムは出さいないのかとよく聞かれるけど、残念ながら今のところ予定してないんだ。沢山アイディアはあって寝かしてるモノもいろいろとあるんだけどね。他の人をプロデュースする事にも興味があるし、まだ発表してない曲もあるから、その辺は可能性がるのかな。でも、具体的に何かを予定してるかというと、今現在はないかな。