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Mark E interview

普遍的な音を求める ダンスミュージック界の新しい感性

Theo Parrish以降のビートダウン的感覚と、昨今数多くリリースされる、ソウル/ディスコ・エディット感覚を見事に昇華した、オリジナリティー溢れる極太なダンストラックを生み出すUK/バーミンガムの才人Mark E。
 Danny Krivitをはじめとするディープハウスシーンから、Gilles Petersonなどのジャズシーンまでもがフックアップし、大きな話題を呼び、様々なレーベルからオリジナルトラックやリミックスのリリースを果たした。
 いまや各方面からリミックスの依頼が殺到し、自身のレーベルもスタートするなど、動向が注目されながらも、正体がまだまだ謎な彼にインタビューを敢行した。

vendor(以下V) 簡単な自己紹介をお願いします。
Mark E(以下M) 僕はU.K.のウエスト・ミッドランズ州ウォルヴァーハンプトン出身なんだ。生まれは1976年で、特にこれといった大きな出来事なく中流社会で平凡かつ幸せに育ったよ。家族の誰かが音楽をやっていた訳ではなく、1988?90年頃のU.K.でのレイヴシーンでダンスミュージックと出会った。その頃はまだ未成年で、あまりクラブに入ることができなかったから、毎週末パーティー通いしてた兄やその周りの人たちからいろいろ教わったんだ。
 学校の校庭で仲間とFrankie Knuckles, Sasha, John Kelly, Tony Humphries, Gaerme Parkなどのミックステープを交換したりしてたのが、後に仲間でやるパーティーのDJへと進化していった。主にかけるのはHouseかDiscoだったな。
 95年から家具デザインを学ぶためにバーミンガムに住まいを移して今もここに住んでるよ。この頃レギュラーでDJしてた Jigsaw, Bambam, Leftfootなどのパーティープロモーターが僕が創った曲を気に入ってJISCOからリリースすることになった。そして、Gilles Peterson がこのトラックをworldwide showでかけるようになったことを機にRunning Back, Sonar Kollektiv, Golf Channel などのレーベルから続々曲やリミックスを出したんだ。

V リエディットを多くリリースするなど、古い音楽をリスペクトしつつ、ご自身の作品では様々な要素を感じる表現に成功されていると思うのですが、アーティストとしてのポリシーや、自身の表現の中で重要視している点はありますか?
M 本当の音楽は消耗品じゃないと思うんだよね。僕も音楽制作と向き合ってる時は、時間がたっても聴けるモノを常に意識してる。僕が古いディスコに惚れてるように、20年たってもみんなが楽しめるような音楽を創りたい。そして、だいたいの場合はシンプルにしておくことが重要だったりすると思うんだ。

V インスピレーションの源は何ですか?
M 僕の場合、なんてことない時に一番ひらめくんだよね。たとえば、ただ単に街を歩いてる時とか、テレビを見てる時、友達と遊びに行ってる時とかね。強いてほかのアーチストをあげるとしたら最近はBogdan Irkukだね。全然違うスタイルだけど、僕が好きなモノが存在するんだ。僕の音楽自体DiscoなLoop屋さんと思われがちだけど、新しいトラックはきっと驚く人もいるだろうね。

V あなたが考える音楽とファッションの関係性とは?
M こんなこと考えたことないな。僕の場合、特にやってる音楽と着てる服を意識して合わせたりしないし...でも自然と合っちゃってるのかな(笑)。最近ロンドンでドレスコード的なモノがなくなってきてるのはいい事だと思うけどね。

V フェイバリットアーティストとその理由を教えてください。
M こんな質問答えられないよ。一人に絞ることは不可能だよ。多すぎてどうしよう、、、ん?、じゃ、ずっと聴いてるアーティストでいうと、KDJ, Glenn Underground, Larry Heard, Mad MIke Banks, Ron Trent, Metro Areaあたりかな。

V オールタイムフェイバリットアルバムを3枚教えてください。
M だから、こういうのは、絞りきれないって! でも今頭に浮かぶのは、
 ・Lou Courtney / I'm In Need Of Love
 ・Daft Punk / Homework
 ・Outkast / Speakerboxxx
かな。

V 今後の予定などを聞かせてください
M 自分のレーベルMERCから初めてのリリースがあるのでそれが楽しみだね。そして、Mark E 2005〜2009集を予定してて。あとはとことんDJすることだね。

『vendor Mag vol.5』より転載