vendor FEATURE – "nonnative × Wrangler"
2016.07.20
20世紀初頭、西部開拓時代が終結したばかりのアメリカは、さらなる成長を求めて世相が大きく変化した時代でもあります。そんな状況下の1904年にノースカロライナ州グリーンズボロで生まれ、当時の労働者を支えたワークウェアメーカー、ハドソンオーバーオールカンパニー。それこそが後のジーンズの大家〈Wrangler〉です。1947年に〈Wrangler〉ブランドでのジーンズの展開が始まり、ウェスタンウェアの分野で名を馳せた同社は1970年代半ばには米国・プロロデオ協会の公認ジーンズとなり、現在まで続くカウボーイのためのデニム、というイメージを確立しました。
そんな米国を象徴する名門と〈nonnative〉による初のコラボレーションです。先の春夏シーズンでクラシックなアメリカに再びフォーカスした〈nonnative〉。そのアイデアをより具体的なものにするために、デザイナーの藤井隆行はテキサスへと渡りました。そこで訪ねたいくつものヴィンテージショップには、必ず〈Wrangler〉のジーンズが置かれていました。そこに着想を得て、ウェスタンやカウボーイというキーワードの下、〈Wrangler〉の名作をアップデートしたのが今回のコレクションです。
同社が初めてジップフライを採用したジーンズ、“11MWZ”は、シルエットを〈nonnative〉の定番モデル“DWELLER 5P JEANS”と同様のスリムなテーパードシルエットに、同じくジャケットの代表作、“11MWZ”も〈nonnative〉の“TRACKER BLOUSON”の細身のパターンにアレンジしています。また、本シリーズにはデニムシャツ“27MW”もラインナップされ、こちらにも定番の“RANCHER SHIRTS”のシルエットを採用しました。
「色落ち感や生地の厚み、ステッチワークが独特な〈Wrangler〉のデニムウェアは、自分自身が昔から親しんだアイテムです。その硬派で良い意味で野暮ったいイメージをキープすることを意識しました」
(nonnative デザイナー / 藤井隆行)
パンツのヒザ裏のダーツやウエストバンド中央のステッチなど、ディテールに手を加えつつ、オリジナルの表情を残したまま現代的なシルエットにアレンジした3アイテム。内側に配したネームタグには両者のブランド名が並ぶのも、コラボレーションならではの特別な仕様です。通常とは反対の左綾デニムを使った〈Wrangler〉らしい経年変化や色落ちが楽しめ、いずれのモデルも加工の入らないノンウォッシュ。洗濯後の縮みを考慮したハーフサイズ大きめのサイジングです。
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